| 
■水冷1,254cm3エンジン
 | 
 |  | 
 | 
   
 | 
専用開発されたパワーユニットは、最大107N・m(10.9kgf・m)のビッグトルクを、 
わずか3,500rpmの低回転で発生させる。シティランからワインディングのスポーツライディング 
まで、さまざまなシーンでビッグトルクによる余裕を感じながら、力強い加速が楽しめる。オイル 
クーラーはコンパクトな水冷式にすることで、軽量化と冷却性能を両立している。燃料消費率※1は 
27km/L(60km/h定地燃費値)※2を誇り、容量19Lの燃料タンクとともにロングツーリングをサポートする。
 | 
 | 
 | 
■エンジンレイアウト
 | 
 |  | 
 | 
   
 | 
クランクシャフト、カウンターシャフト、ドライブシャフトの三軸 
を三角配置とすることでエンジンの前後長を短縮。コンパクトなオーバー リッターエンジンを実現している。
 | 
 | 
 | 
■フューエルインジェクションシステム
 | 
 |  | 
 | 
   
 | 
フューエルインジェクションシステム(電子式燃料噴射装置)には、 
スロットルボディあたり2枚のスロットルバルブを持つSDTV※3を採用。 
ライダーのスロットル操作によって開閉するメインスロットルバルブに 
加え、サブスロットルバルブはエンジン回転数、メインスロットル 
開度など、運転状態に応じて理想的な吸気速度を保つためにECM※4が 
最適な開度を演算、ステッピングモーターによって駆動される。 
SDTVシステムによって燃焼効率が向上し、ほぼリニアな 
スロットルレスポンスと低中速回転域でのトルクアップを実現 
するとともに、排出ガス低減にも貢献している。
 | 
 | 
 | 
■ECM
 | 
 |  | 
 | 
   
 | 
高速32ビットのCPUを搭載するECMが、エンジン回転数、 
吸入負圧、スロットルポジションにより、基本燃料噴射量を決定。 
さらに各センサーにより補正することで、エンジンの状態や 
走行状態に最適な最終噴射量を決定する。燃料マップ・点火 
マップは、気筒・水温・ギヤポジションなどにあわせて設定され、 
緻密な燃焼コントロールを実現している。また、点火システム 
にはダイレクトイグニッションを採用。電圧のロスを最小限に 
抑え、全回転域で安定した点火と電力供給を行い、高い燃焼効率 
を実現している。
 | 
 | 
 | 
■ISC※5
 | 
 |  | 
 | 
エンジン始動時に水温を感知し、スロットルボディに設けられたISC通路のバルブ開度をステッピングモーターにより 
コントロールして空気量を調節。冷寒時の始動を容易にし、アイドリング回転数を自動制御する。 
※5:Idle Speed Control
 | 
 | 
 | 
■二次バランサーと6速ミッションを装備
 | 
 |  | 
 | 
   
 | 
水冷直列4気筒エンジンは、クランクシャフト下に二次バランサー 
を装備。あらゆる回転域で、より滑らかなフィーリングを発揮。 
高速走行時の回転数を抑える6速ミッションの採用は、より快適 
なクルージングを実現する。
 | 
 | 
 | 
■シリンダー
 | 
 |  | 
 | 
   
 | 
シリンダーボア79mmに対し、1・2 番、3・4 番のシリンダー 
間隔は85mm。最適化された間隔により、エンジン幅の 
コンパクト化に貢献。また、シリンダー内壁には放熱性、 
耐摩耗性の高いSCEM※6メッキシリンダーを採用 
している。 
※6:Suzuki Composite Electrochemical Materialリッターエンジンを実現している。
 | 
 | 
 | 
■ピストンリング
 | 
 |  | 
 | 
ピストンリングはPVD※7製法を用いたイオンプレーティング
処理を施している。PVD 製法とは窒化クロムを真空室内で 
蒸気化させ表面に付着させる製法であり、通常のクロムメッキに比べ、より均一なメッキ層の厚みと滑らかな表面処理 が可能。フリクションロスの低減に貢献する。 
※7:Physical Vapor Deposit
 | 
 |